読書のお薦め(第1回):人を語らずして介護を語るなTHE FINAL 誰かの赤い花になるために

仕事をしている人向けに、10日に1回くらい、私の読んでいる本の紹介をしたいと思います。
今日は栄えある1回目として、菊地雅洋著「人を語らずして介護を語るなTHE FINAL―誰かの赤い花になるために」を紹介します。
この業界に足を踏み入れた際に、とりあえず「師匠」と呼べる人を探そうと思いました。
今、自分が参考にしているブログは、以下のものでしょうか。
自分が、この世界でやっていくのであれば、まず一流と呼ばれる人に触れようと思いました。
いろいろと探ったところ、とりあえずmasaこと、菊地雅洋さんが見識も深く、もっている情報も確かだという確信になりました。
とくに表の掲示板は、介護保険法についての知識が、これでもかとゴロゴロ転がっているので、参考にしています。
彼は、ご自身の介護の仕事の経験を通した知見を、ブログで書いてます。その良記事のまとめたものを本として出しています。
この「人を語らずして介護を語るな」は通算3冊目になります。
この本で、ためになったなと思ったのは、介護の「窓割れ理論」ですね。
「介護サービスの現場では、言葉の使い方を間違って利用者と接していると、そこから職員の感覚麻痺が生まれ、不適切なサービスや虐待につながりかねない」ため、「職員の態度が乱れることを防ぐためにも、利用者への接し方は『丁寧語』で接すべきである」という理論なんですね。
これ、普通の人にあてはまると思いますよ。心って自分の周りや環境から固まっていると思い込んでいますからね。
不良が周りにいれば不良になり、エリートが周りにいればエリートになる。孟母三遷の教えの通りです。それを介護現場の世界で応用しているんですね。
私は、その通りだと思うし、実践しています。現場で認知症の人と接しているとムッと来ることがあるんです(修行不足でね)。でも、丁寧語で話していると、抑圧しようとかからないブレーキがかかってくるんです。ブレーキがある車を運転しているという感覚になれます。
ちなみに菊地さんの講演は3回行きました(石岡、品川、取手)。
サインももらいました。厳しいことも話す人ですが、素顔は笑顔が素敵な方です。
「人を語らずして介護を語るな」(著:菊地雅洋)
ヒューマン・ヘルスケア・システム
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